辛子蓮根の食べ方

 最初から輪切りにしてある辛子蓮根もありますが、丸ごとで売っている場合は、だいたい1cmほどの厚目に切るのが普通です。これは一つのコツでして、周りの衣や穴の辛子がポロリと落ちないようにするためです。包丁を降ろしたら、手前に引くようにして切り分けるときれいにできます。

 注意すれば薄く切ることもできますが、地元の熊本県では厚く切ることの方が多いのです。切りやすいといった理由以外にもその方が蓮根の歯ごたえがよく出るからなのでしょう。

 甘辛味噌仕立てならばちょうどいいかもしれませんが、家庭料理としての辛子蓮根はとても辛いので、これは食べるときに、好みに応じて穴に詰まった辛子を自分で抜いて食べるのが本当です。また、マヨネースを付けるとなぜだか辛さも和らげてくれますし、結構おいしくいただけます。

 辛子蓮根の辛さは和辛子によるものですから、「辛い」のであって、「塩辛い」のではありません。塩気はないのです。その点で辛子蓮根はお菓子的な要素の強い「いきなり団子」と違って、どちらかと言えば副菜的な要素の方が強い食べ物です。もっともちょっとした空腹時に辛子蓮根だけを食べるという方もたくさんおられますが。

 ですから人によっては塩を振る方もおられますし、醤油党の方は醤油を、ソース党の方はソースを、お好みによってかけてもおいしくいただけます。

 辛子蓮根が熊本県でこれほど親しく食卓に上るのは、そうした様々な味わい方ができるというところにも理由があるのかもしれませんね。

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