冬になると思い出す、おばあちゃんの煮しめ

肌寒い季節になり、お正月の気配がしてくるようになりました。

この頃になると、おばあちゃんの料理を思い出します。

私の家では、年越しは父方の実家で、というのが恒例で、そのたびに嬉しそうに迎えてくれるおばあちゃんが、私は大好きでした。

おばあちゃんは張り切って私たち家族を迎えてくれるのですが、天然でおっちょこちょいなところがあり料理は苦手……。

私と弟はおばあちゃんの料理が口に合わず、思わず苦笑いしたものでした。

そんなおばあちゃんの料理の中で、一番思い出深いのが煮しめです。

料理が苦手なおばあちゃんでも、長年の慣れもあって煮しめだけは本当に美味しかったんです。

私たちが来るのを楽しみに、じっくりと作ってくれた煮しめは、しっかりと味が染み込んでいて噛むたびに味が口の中に広がったものでした。

特に私が好きだったのは、おあげ。

あげは一番味が染みこむといっても過言でないと思っています。

おばあちゃんの味付けは薄めで、あげの素朴な味と非常に合っていました。

実家を出て一人暮らしを始めてから、なかなか忙しく煮しめを食べる機会はありません。

まぁ、実家に帰ったときの楽しみと思えばそれも味があるかな、なんて思っていたりします。

しかし、そろそろおばあちゃんも身体を悪くして、寝たきりの日も増えてきました。

いつかレシピを教えてもらって、私の作った煮しめをおばあちゃんに食べさせてあげたいなぁなんていうのが、最近の細やかな夢です。

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