辛子蓮根の由来

辛子蓮根の由来は大筋次のようなものです。

江戸時代に熊本を治めていた肥後細川家初代藩主細川忠利は生来病弱でありました。そこで親交のあった玄宅という禅僧が増血剤として効用があるとされていた蓮根を勧めたのだそうです。

ところが忠利がこれを嫌がったため、食べやすいようにと料理したのが今の辛子蓮根の始まりで、当時は城内で珍重され門外不出の品とされており、庶民にも食されるようになったのは明治維新以降のことでした。

ちなみにその断面は九つの円をあしらった細川家の家紋に似ていると言われていました。

ただ、細部についてはいくつかの説がありまして、例えば忠利が嫌がったのも、蓮根が泥の中に育つためにこれを不浄であるのとして嫌ったのだとか、蓮根そのままでは不味くて吐いてしまったからだとか、とにかくそのままでは忠利の口にあわなかったらしいという点では一致しています。

そこで現在あるように穴の中に味噌と和辛子を混ぜたものを詰め、衣を付けて揚げるという料理法で差し出したところ、今度は大層お気に召されて好物になったということです。

ここでも衣で揚げたのは忠利に蓮根と悟られぬためにしたことだとの説もあります。

そして実際の料理法を編み出したのは城の料理番である平五郎なる人物であって、彼が苦心の末に開発し、その褒美として平五郎は苗字帯刀を許されたという話もあります。

とにかく古くから伝わる熊本名物であるのは確かなことで、老舗の店ごとに古くからの伝統を守って作られています。

今では郷土料理としてしっかりと根づき、地元では家庭料理として食されるほかに、全国的にも広く出荷されるようになりました。

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