おばあちゃんの懐かしい味について思い出す食べ物
私がおばあちゃんの懐かしい味について思い出す食べ物があります。
それは高野豆腐です。
高野豆腐は昔はどうしても好きになれませんでした。
あのスポンジのような食感が何がおいしいのか理解できなかったのです。
しかし私がおばあちゃんの家に行くときはお盆が多かったので、必ず精進料理に入っていたのが高野豆腐でした。
小さいときはハンバーグやエビフライなどが好きだったのですが、お盆などの行事をしっかり行うおばあちゃんの家ではお盆の間はひたすら精進料理でした。
そのときいつも薄味で炊いてある高野豆腐の煮物がでてきました。
また親戚周りもよくさせられました。
親戚周りをさせられると、必ずいく親戚の家で出されるのがぼたもちでした。
田舎の家ではお盆にぼたもちを作るっという風習があるらしく、行く家行く家必ず出されるのです。
2件目まではおいしくいただけるのですが、3件目以降になるとおなかが膨れて入らないのに、おばあちゃんがせっかくだしてもらったんだからいただきなさいっと言うので無理やり食べていた記憶があります。
そんな苦手だった高野豆腐もおなか一杯食べたぼたもちも今では大変いい思い出で、おばあちゃんがなくなってから、母の実家には帰っておらず、今でもお盆になるとあの高野豆腐の煮物とぼたもちが思い出されます。