おばあちゃんの懐かしい味について思い出すと浮かんでくる梅干の味

私がおばあちゃんの懐かしい味について考えたときに、1番に思い出すのは酸っぱい梅干しの味です。

私のおばあちゃんは、生粋の和歌山生まれ和歌山育ち。

そのためか梅干しの味にはとてもうるさく、「私が漬けた梅干しが一番やから」と言って、自宅で取れた梅としその葉で、毎年毎年梅干しを漬けていました。

子どもの頃、お盆の時期に家族でおばあちゃん家に帰ると、おばあちゃんは少し自慢げに食卓に漬けた梅干しを出してくれ、私はその梅干しを食べられるのが楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。

そして、東京に帰るときに必ずたくさんの梅干しを持たせてくれるので、それを1年かけて家族みんなで大事に大事に食べたものでした。

おばあちゃんの梅干しは、実が固めで、色は鮮やかな濃いピンク。

お店で売られているものよりも、ずっとずっと酸っぱくて、しょっぱい味でした。

おばあちゃんに言わせると、お店で売られている梅干しは「なんか気ぃ抜けたような味」だそうで、そんなおばあちゃんの漬けた梅干しばかり食べていた私も、お店で売られている梅干しでは物足りなく、味気なく感じるようになってしまいました。

そんなおばあちゃんも、今年で90歳。

最近急に体調を崩してしまい、今では毎年漬けていた梅干しも漬けられなくなってしまいました。

大好きなおばあちゃんの梅干しを食べられなくなり、仕方なく買ってきた梅干しを食べるたびに、美味しかった梅干しの味を思い出します。

先日、父が実家に帰ったときに、近所の方から頂いたという梅干しをおすそ分けしてもらいました。

その梅干しは、まさにおばあちゃんの漬けた梅干しそっくりの味で、久しぶりに食べた酸っぱい酸っぱい梅干しの味に、思わず涙がこぼれました。

今更ながらおばあちゃんが元気な時に、梅干しの作り方を聞いておけばよかったなぁと後悔しています。

来年は、おばあちゃんの真似をして、自分で梅干しを漬けてみようかな、と考えています。

きっとおばあちゃんの味には遠く及ばないだろうけれど、あの思い出の味に近づくことができるまで、何回でも挑戦してみようと思っています。

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